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「メルカリで売るだけなのに…？」古物商許可が必要になる意外な落とし穴
「メルカリでちょっとお小遣い稼ぎをしてみようかな」と思ったこと、ありませんか？
実際、主婦の方や学生の方が不要になった服や本を出品して、スッキリ片づけつつ収入を得ている姿は珍しくありません。ところが、その延長で「仕入れて売る」ことを始めた途端、法律上の扱いが変わる点に注意が必要です。
つまり――古物商許可が必要になる場面があるのです。
不用品販売と仕入れ販売のちがい
たとえば、自宅の本棚を整理して出てきた本を出品するのは「不用品の処分」。
この場合は、古物営業法に基づく許可は不要です。
一方で、「古着をまとめてフリマで仕入れて、メルカリで販売する」「中古家電を修理して再販売する」といった行為は、“利益を得る目的で中古品を反復継続して売る”ことになります。
ここで初めて、古物営業法が関係してきます。
実際に千葉県（市川・船橋・松戸など）でも、リユースビジネスの人気が高まるにつれて、「知らないうちに古物営業をしていた」というケースが増えています。警察署の生活安全課では「メルカリでも仕入れて売るなら許可が必要ですよ」と案内されることもあります。
無許可営業になるとどうなる？
「自分ひとりの小さな副業だから大丈夫」と思うかもしれませんが、古物商許可を取らずに販売を続けると「無許可営業」と見なされ、懲役や罰金が科される可能性があります。もちろん、悪意がなくても法律上は対象になります。
一方で、許可を取っておけば、堂々と安心して活動できます。
中古品販売を継続的に行うなら、「安全なスタートライン」に立つための準備と考えましょう。
メルカリshopsの登録も忘れずに
もう一点、事業として販売するなら「メルカリshops」への登録が必要です。
個人アカウントのメルカリは「不用品の出品」を前提にしていますが、shopsはビジネスとしての販売に対応した仕組みです。
販売管理や在庫管理、領収書発行などの機能も充実しており、古物商許可を取得した後の運営にも向いています。
つまり、「副業レベルでも仕入れて売るなら、古物商許可＋メルカリshops登録」が基本セットと考えるのが安心です。
古物商許可とは？メルカリ副業の“安心ライセンス”になる理由
「古物商許可」って、なんだか難しそうな響きですよね。
でも実際は、中古品を扱う仕事をする人なら誰でも取れるシンプルな「安心ライセンス」のようなものです。
ここでは、メルカリなどで副業を始めたい人が知っておきたい古物商許可の基本を、やさしく整理していきます。
古物ってどんなもの？
まず、「古物（こぶつ）」とは何を指すのでしょうか。
法律上は「一度でも人が使った物、または使う目的で取引された新品」を指します。
たとえば以下のような13の分類があります。
- 衣類・バッグ・アクセサリー
- 家電製品・工具・楽器
- 書籍・CD・ゲームソフト
- 自転車・自動車
- 宝飾品・貴金属
つまり「新品未使用だけど一度誰かの手に渡ったもの」も古物に入ります。
たとえば中古家電やブランド品、フィギュア、スマートフォンなどを仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要です。
どういうときに“営利目的”と見なされるの？
「利益を出そう」として繰り返し中古品を販売していれば、それは営利目的の取引とされます。
1回だけの販売なら対象外ですが、「毎月のように出品している」「仕入れをしている」など、継続性と利益目的がある場合は古物営業にあたります。
これは、たとえ小さな副業でも例外ではありません。
市川や船橋のようにリユース市場が盛んな地域では、学生や主婦の方でも「ちょっと仕入れて販売する」活動が増えています。
だからこそ、早めにルールを知っておくことが安心につながります。
許可を持つと、こんなメリットも
古物商許可は「安心して中古品を扱える証」でもあります。
メルカリやラクマ、ヤフオクなどでも、プロフィールに「古物商許可番号」を記載している出品者を見かけますよね。
それは、取引相手から信頼を得る大切なポイントです。
さらに、許可を持っていれば中古品の仕入れ先が広がるケースもあります。
リサイクル業者や店舗から仕入れる際、「古物商許可がある人のみ取引可」とされる場合があるからです。
つまり、“副業の安全証明書”のようなもの。
自分の販売活動を法的にも、信用面でも安定させる効果があります。
リユースが「環境」につながる時代に
最近では「リユース」「サステナブル」「環境意識」といった言葉もよく耳にします。
モノを大切に使い続ける動きが広がる中で、中古品を扱う仕事は社会的にも注目されています。
古物商許可を取って始める副業は、お金だけでなく、環境にもやさしい一歩になるのです。
市川市で申請するには？古物商許可の手続きと準備書類を整理
「よし、古物商許可を取ってみよう」と思っても、最初に戸惑うのが「どこに、どうやって申請するのか」という部分ではないでしょうか。
実は、古物商許可は警察署で申請する少し珍しい手続きです。
ここでは、市川市周辺で申請を考える方に向けて、手順とポイントをわかりやすく整理します。
手続きの流れ
申請先は警察署の生活安全課
古物商許可の申請先は、事業を行う場所（営業所や自宅）の所在地を管轄する警察署です。
市川市内の場合は市川警察署や行徳警察署の「生活安全課」が窓口になります。
- 所在地
市川市八幡3丁目4−1 - 電話
047-335-0110（代表）
※必ず「古物商許可の申請をしたい」と伝えて、生活安全課に繋いでもらいましょう。
注意点として、現在は千葉県全域で「電話による事前予約」が必須です。
いきなり行っても受け付けてもらえない場合があります。
予約時に「いつ行けばよいか」「何を持参すればよいか」を確認しておくと安心です。
申請に必要な書類
申請書は警察署の窓口または千葉県警のホームページから入手できます。
個人・法人で提出書類が少し異なりますが、主なものは次のとおりです。
🧾 個人で申請する場合
- 古物商許可申請書
- 誓約書（欠格事由に該当しない旨の確認）
- 住民票（本籍地記載・マイナンバー省略）
- 身分証明書（本籍地の市区町村役場で取得）
- 略歴書（過去5年の職歴など）
- 申請手数料：19,000円（千葉県収入証紙）
🏢 法人で申請する場合
上記に加えて、登記事項証明書（履歴事項全部証明書）や定款の写し、役員全員分の誓約書・身分証明書が必要です。
書類はすべて「原本」で提出します。
行政書士に依頼する場合は、書類作成から提出予約まで一括で対応してもらえるため、初めての方には便利です。
審査期間と許可証の受け取り
申請からおおむね40日前後で審査が完了します。
問題がなければ、警察署から「許可証交付の案内」が届きます。
受け取り時には印鑑と身分証を持参します。
許可証を受け取ったら、いよいよ古物商としてのスタートラインです。
メルカリshopsの出店登録時には、古物商許可番号の入力欄があるので、忘れずに記載しておきましょう。
ちょっとした注意ポイント
- 営業所を賃貸で使う場合、大家さんの承諾書が求められることがあります。
- 「市川に住んでいるけど、船橋で販売する」という場合は、営業所の所在地（船橋市）を管轄する警察署に申請します。
- 許可後に引っ越しや事業形態を変えるときは、変更届の提出が必要です。
申請の流れを知っておくだけで、古物商許可のハードルはぐっと下がります。
補足：古物商許可は「営業のスタート許可」ではない
古物商許可を取得したからといって、すぐに販売を始められるわけではありません。
実際には、次のような運営上の義務も伴います。
- 営業所の確保
古物を保管・管理できる拠点が必要です。自宅を使うこともできますが、バーチャルオフィスや住所貸しは不可。 - 記録簿（帳簿）の保管
仕入れ・販売・取引相手などを記録し、少なくとも3年間保存する義務があります。デジタル形式でも構いません。 - 標識の掲示
「古物商 千葉県公安委員会許可 第〇号」と書かれた標識を営業所やネットショップに掲示します。
これらを整えてはじめて、“古物商としての営業”を始める準備が完了します。
つまり、許可証の交付は「ゴール」ではなく、安心して副業を続けるためのスタート地点と言えます。
メルカリ副業の始め方と注意点・稼ぐ前に知っておきたい3つのポイント
古物商許可を取ったら、いよいよメルカリ副業のスタートです。
とはいえ、「何から始めればいいの？」「トラブルにならないためには？」という不安もありますよね。
ここでは、実際に活動を始める前に知っておきたい3つのポイントをまとめました。
【ポイント1】売上と確定申告の基本を押さえる
まず気をつけたいのが「お金の管理」。
副業とはいえ、仕入れて販売している以上、事業としての所得になります。
年間の利益（売上－経費）が一定額を超えると、確定申告が必要になります。
たとえば、専業主婦や学生でも所得が年間48万円を超える場合は、申告が必要になる可能性があります。
思ったより早くそのラインを超えることもあるので、最初から帳簿をつける習慣をつくっておくのがおすすめです。
エクセルやスプレッドシートで十分ですが、最近はメルカリshopsと連動できる会計アプリもあります。
「仕入れ・販売・送料・手数料」を分けて記録しておくだけでも、あとで税理士に相談しやすくなります。
【ポイント2】仕入れルートと商品のルールを理解する
中古品を仕入れる際には、どこから仕入れたのかを記録しておく義務があります。
これを「取引帳簿」といい、古物商は帳簿の保管が法律で定められています。
メルカリやフリマアプリで仕入れた場合も、取引履歴のスクリーンショットを残しておくと安心です。
リサイクルショップやオークションから仕入れる際には、古物商同士の取引ルールに注意しましょう。
また、扱う商品にも制限があります。
特に以下のようなものは要注意です。
- 偽ブランド品やコピー商品
- 盗品（仕入先の確認が不十分なもの）
- 医薬品、化粧品、危険物など販売に制限のあるもの
違法な商品を扱うと、古物商許可が取り消されるおそれもあります。
「安いから」と安易に仕入れず、安全なルートで取引することが信頼を守る第一歩です。
【ポイント3】トラブルを防ぎ、信頼を積み上げる
副業とはいえ、買い手から見ればあなたは「お店の人」。
写真の撮り方、説明文、発送の速さなど、小さな配慮が信頼につながります。
とくに中古品は「状態の説明」が命です。
「ほとんど新品」「目立たない傷あり」など、できるだけ具体的に書くことで、トラブルを防げます。
さらに、返信を早めにするだけでも評価が上がり、リピーターが増える傾向があります。
メルカリshopsを使えば、在庫管理や自動メッセージなどの機能が整っているので、忙しい主婦や学生でも続けやすいのが利点です。
慣れてきたら、取扱ジャンルを少しずつ広げるのも良いでしょう。
中古家電、古着、書籍など、自分が詳しい分野から始めると、販売のコツがつかめやすくなります。
一歩ずつ“継続できる副業”に
古物商許可を取って終わり、ではなく、そこからがスタートです。
最初は手探りでも、ルールを守り、丁寧に取引を重ねていけば、
「安心して買える販売者」として自然と評価が積み上がっていきます。
副業でもきちんと許可を取り、誠実に取引を続けることが、何よりの信頼につながります。
小さく始めて長く続ける「市川発」リユースライフを
ここまで読んでみて、「思っていたよりハードルが低いかも」と感じた方も多いのではないでしょうか。
古物商許可というと堅苦しい印象がありますが、実際は誰でも取れる信頼のスタートラインです。
きちんとルールを守って始めれば、安心してメルカリ副業を続けられます。
許可を取ることで得られる安心と信頼
古物商許可を持っているというだけで、「この人はちゃんとしているな」と思ってもらえます。
購入者から見ても、許可番号を明記している出品者は信頼度が高く、トラブルも少ない傾向にあります。
これは、ネット上のやり取りだからこそ大きな安心材料になります。
市川や船橋、松戸でも、主婦や学生、退職後のシニア層など、さまざまな方が「小さく始める副業」として古物商許可を取得しています。
副業の枠を超えて、リユースショップやネット店舗に発展したケースもあります。
地域に根づくリユース文化へ
市川市は、東京に近いベッドタウンとして若い世代から高齢者まで幅広い層が暮らしています。
モノを大切に使う考え方や、リユース・リサイクル活動への関心も高まっており、
「環境にやさしい暮らし」をテーマにした取り組みも増えています。
そんな地域だからこそ、古物商許可を持った個人の活動が、街全体の循環に貢献する可能性があります。
あなたの出品が、誰かの「ちょうど欲しかった」に繋がる——それがリユースの面白さです。
今すぐできる第一歩
「よし、やってみよう」と思ったら、まずは次の3ステップから始めてみましょう。
- 取引目的を整理する（不用品販売か、仕入れて販売か）
- 市川警察署の生活安全課に連絡し、申請予約を取る
- メルカリshopsに登録し、事業者としての準備を整える
もし書類の作成や申請方法に不安がある場合は、行政書士に相談するのも一つの方法です。
書類の整備や申請代行、営業所の所在地確認など、専門家がサポートしてくれます。
おわりに
「副業を始めたいけれど、何から手をつけたらいいかわからない」——そんな一歩前の段階にいる方こそ、古物商許可は安心して進めるための“第一のカギ”になります。
許可を取ってメルカリshopsを開設し、自分のペースで販売を続けていく。
その小さな積み重ねが、いずれ地域に根づいたリユース文化の一部となっていくはずです。
市川から始めるサステナブルな副業ライフ。
今日がその、最初の一歩かもしれません。