古物商許可の申請で「誓約書の内容誤記」が原因で受理されなれない場合

古物商許可の申請で「誓約書の内容誤記」が原因で受理されなれない場合

申請窓口で「まさかの差し戻し」—よくある誓約書トラブル

「書類は全部そろえたし、これでバッチリ!」
そう思って意気揚々と警察署の生活安全課へ行ったところ……
窓口の担当者から「こちら、誓約書に不備がありますので、今日は受け付けできません」と言われてしまう。

こんなケース、実は少なくありません。

書類の「1文字違い」が命取りになることも

古物商許可の申請は、特別なテストがあるわけでもなく、基本的には必要書類を揃えて提出するだけです。
その中でも「誓約書」は、意外と見落としがちな書類のひとつ。

例えば――

  • 名前の漢字が申請書と微妙に違っている
  • 住所に番地の抜けや記載ミスがある
  • 日付が空欄のまま
  • 押印の位置が違う、あるいは押し忘れている

ほんの小さなミスに見えるかもしれませんが、この段階で差し戻しになると、その日の申請はストップです。再来庁が必要になり、せっかく取った時間も水の泡…。

「忙しい人ほど」ハマりやすい落とし穴

特に、メルカリや中古品販売などの副業で古物商許可を取ろうとする方は、申請を平日昼間に行うのが難しい場合も多いでしょう。

やっとの思いで仕事を調整して申請窓口に行ったのに、「誓約書の誤記」で差し戻しになるのは本当に惜しい話です。

しかも、千葉県のように事前予約制を導入している警察署もあります。
「予約を取り直して、もう一度来てください」と言われると、精神的にも負担が大きいですよね。

まずは最初の一歩でつまずかないように、誓約書は必ず丁寧に確認しましょう。

「誓約書」は軽視されがち。でも申請の“キモ”になる理由

「誓約書なんて、ただ名前を書いて印鑑を押すだけの紙でしょう?」
そう思われがちですが、この一枚が古物商許可の申請ではとても大きな役割を持っています。
実は、申請書そのものよりも、この誓約書がチェックの要になることもあるのです。

なぜそこまで厳しく見るのか

誓約書とは、申請者自身が「法律を守って営業します」ということを宣言するための文書です。
ここには、たとえば

  • 暴力団関係者ではない
  • 禁止されている取引は行わない
  • 法令を遵守する
    といった内容が盛り込まれています。

つまり、「この人は安心して営業を任せられるか」を判断する重要な材料になるわけです。
ちょっとした誤字脱字や記載のズレがあるだけでも、「書類全体の信頼性」が揺らぐため、窓口の担当者はとても慎重に確認します。

誓約書の不備=信頼性の欠如と見なされるリスク

たとえば、住所が住民票や申請書と一致していないだけでも「内容の確認が必要」となり、即日受理されないケースがあります。
また、押印漏れや記入忘れがあると、「本人が本当に内容を確認したのか」という点まで疑われてしまうことも。

たかが一枚の紙、されど一枚の紙。
誓約書に不備があると、申請全体が「整っていない書類」と見なされてしまいかねません。

副業・小規模事業でも「例外なし」

例えば、
「自分はメルカリでちょっとした副業をするだけだから…」と油断するのは危険です。

中古家電や中古車、ブランド品、ゲーム機などのリユースビジネスでは、規模の大小を問わず法律の適用が一律です。大企業であろうと個人であろうと、誓約書の審査の厳しさは同じ。

市川・船橋・松戸といった地域でも、年々チェックも細かくなっている印象があります。
「小規模だから多少は大目に見てもらえる」という考えは通用しません。

よくある誤記とチェックポイント3選

「誓約書って、何をそんなに気をつけることがあるの?」
そう思う方もいるかもしれません。

でも実は、ちょっとした“うっかりミス”が原因で差し戻しになるパターンがとても多いんです。
ここでは、特に注意してほしい3つのチェックポイントを紹介します。

① 日付・住所・氏名の不一致に注意!

一番多いのが、申請書と誓約書の内容がピッタリ一致していないケースです。

例えば――

  • 住所に「丁目」や「番地」の抜けがある
  • 建物名の記載が申請書と微妙に違う
  • 日付を空欄のまま提出してしまう
  • 名前の漢字を略字で書いてしまった

これらは本当に多いミスです。
特に、住所は「住民票や登記簿に記載されているもの」と同じでなければなりません。
郵便物の宛名のような書き方にしてしまうと、それだけで修正を求められる可能性があります。

② 押印・署名漏れは想像以上に多い

「印鑑ぐらい、忘れないよ!」と思うかもしれません。
ところが、誓約書は複数の箇所に記入・押印が必要になることがあり、意外と抜けやすいのです。

  • 押印が一箇所だけ足りない
  • 実印ではなく認印を押してしまった
  • 署名がゴム印で済ませてしまった

こういったケースも差し戻し対象になります。
特に個人事業主の方は「実印かどうか」に注意が必要です。
法人であれば「代表者印」の押印も忘れずに。

③ 法人・個人で書式が異なる点を見落とさない

法人と個人では、誓約書の書式そのものが違う場合があります。
たとえば法人なら代表者の氏名や会社所在地、個人なら本人住所と氏名が主な記載内容です。
「ネットで拾った誓約書のテンプレート」をそのまま使ってしまい、実は合っていなかった…というパターンも珍しくありません。

自分が個人事業主なのか、法人として申請するのかによって、記載内容が異なるので要注意です。

ちょっとした“気の緩み”が後々の面倒に

誓約書のミスは、一見すると「たった一文字」や「印鑑ひとつ」の話です。
でもそれが差し戻しになると、再度予約を取って、もう一度窓口へ行くことになります。

市川や船橋、松戸などの警察署では、申請数が増えつつあり予約も取りづらくなってきているため、単純なミスが大きな時間ロスにつながることも。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、うっかり抜けが出やすいのがこの書類の怖いところです。

差し戻しを防ぐための3つの事前準備

「誓約書の記載ミスなんて自分には関係ない」
そう思っている方ほど、ちょっとしたところでつまずくことがあります。
でも大丈夫。
申請前に3つのポイントを押さえておけば、多くの差し戻しは防げます。

ここでは、警察署の窓口に行く前にやっておきたい“ちょっとした工夫”を紹介します。

① 書類の「突合せチェック」は必須

まずは、申請書と誓約書の内容を 一字一句 確認しましょう。

チェックするポイントはシンプルです。

  • 住所(丁目・番地・号・建物名まで)
  • 氏名(略字・旧字体の違いも注意)
  • 日付(空欄や間違いがないか)
  • 押印(漏れ・印鑑の種類)

このとき、住民票や登記簿と照らし合わせて確認するのがコツです。
「自分では気づかなかったズレ」が意外と見つかります。
一度しっかり確認しておくと、窓口でのやり取りがとてもスムーズになりますよ。

② 申請は“予約”と“相談”で余裕をつくる

千葉県内の警察署(市川・船橋・松戸など)では、古物商許可の申請は 事前予約制 です。
つまり、誓約書の不備があれば再度予約し直しになる可能性があるということ。

実は、申請予約のときに「内容について少し確認したい」と伝えると、事前に相談の時間を設けてくれるケースもあります。

窓口担当者に「この部分、こう書いて大丈夫ですか?」と軽く聞くだけで、差し戻しのリスクはぐっと下がります。

ちょっとしたひと声が、大きな時間の節約になるわけです。

③ 販売の仕組みも整えておくと一石二鳥

誓約書の確認と並行して、販売の仕組みもしっかり考えておくと、申請後の流れがスムーズです。

例えば、メルカリを使って中古品販売を行う場合でも、事業としてやるなら メルカリshopsへの登録 が必要になります。

許可を取ってから慌てて登録するより、あらかじめ準備しておけばスタートダッシュが切れます。

  • どのジャンルの商品を扱うのか
  • 在庫管理や発送体制はどうするか
  • 特定商取引法に基づく表示をどうするか

こうした部分を整理しておくだけでも、警察署の申請窓口で「事業としての姿勢」をきちんと示すことができ、信頼感も高まります。

“準備をしている人”は窓口でも印象が違う

誓約書を丁寧に仕上げ、予約・販売体制の準備まで整えている人は、窓口でも余裕があります。
それが結果的に、申請をスムーズに進める大きなカギになるのです。

逆に、「とりあえず出してみた」という状態だと、ちょっとした指摘で立ち往生してしまいがち。
最初の1回で受理してもらうためにも、事前準備は“手間”ではなく“投資” だと考えるのがおすすめです。

「形式ミス」で出鼻をくじかれないために—行動のすすめ

「誓約書の記入なんて、たった1枚の紙でしょう?」
そう感じていた人も、このあたりまで読み進めると印象が少し変わってきたかもしれません。
そうです、たった1枚ですが、古物商許可の申請においてはこの誓約書こそが大事な“入口”になります。

ちょっとしたミスで差し戻しになってしまうと、時間も気力も持っていかれます。
でも、しっかり準備しておけば、その「つまずき」は確実に防げます。

まずは「誓約書から」手をつける

申請書類を準備するとき、多くの人は申請書本体から書き始めます。
でも実は、最初に誓約書を仕上げてしまうと、その後の確認がぐっとラクになるんです。

誓約書を基準に、住所や氏名、日付などを揃えるようにすれば、申請書との不一致も減ります。
いわば“設計図”のような役割を持たせるイメージです。

書類の完成度=信頼感につながる

警察署の窓口では、申請者がどれだけきちんと準備をしてきたかが意外とよく見られています。

  • 文字が丁寧に書かれている
  • 内容に不備がない
  • 事業としての姿勢が感じられる

こうした点がそろっているだけで、担当者とのやりとりがスムーズになり、結果的に早期受理につながることもあります。

特に市川や船橋といった申請件数が多い地域では、1回で受理できるかどうかは大きな差になります。

「自分でやる」も「専門家に頼む」も選択肢

もちろん、すべてを自分で準備するのも立派な選択です。
少し時間をかけて正確に仕上げれば、多くの人が問題なく許可を取れます。

一方で、「忙しくて申請書類に時間を割けない」「間違えたくない」という方は、行政書士などの専門家に相談するのもひとつの手です。
事前にチェックを受けるだけでも、申請当日の不安はぐっと減ります。

一歩踏み出した先にあるもの

誓約書の記入は、ただの事務作業ではありません。
事業として中古品販売をスタートさせる第一歩であり、「自分でビジネスを進める覚悟」の表れともいえます。

まとめ

  • 誓約書の誤記は申請差し戻しの大きな原因
  • ちょっとした事前準備で防げる
  • 最初に誓約書を仕上げるのがコツ
  • 書類の完成度が信頼感につながる
  • 自分でやるか、専門家に相談するかも柔軟に選択できる

書類準備の小さなひと手間が、あなたの古物商許可申請をスムーズに進める大きな一歩になります。
そして、その一歩が、リユースビジネスの土台をつくっていくのです。